腫瘍マーカーとは
腫瘍マーカーとは、身体の色々な部位にできるガンによって特徴的に体内で作られるタンパク質などの物質です。測定することでガンの評価が可能な検査となります。
検査の利点・欠点としては
利点:採血や尿検査で同時に測定できるため、身体への負担が少ない
欠点:肝臓や腎臓の悪い方、飲酒や喫煙などの生活習慣、内服薬、がん以外の病気の影響などにより、がんの有無とは無関係に高くなることもある。また、がんであっても高くならなりこともある。
以上のような特徴のため、「腫瘍マーカーが上昇しているからガンだ!」とか「腫瘍マーカーが上昇してないからガンじゃない!」といった使い方はできませんが、
・CTやエコー検査などの検査でガンが疑われる方
・ガンの治療経過を見たい方
などの経過を見ていくのには非常に有用な検査となります。
それぞれの「がん」と「特徴的な腫瘍マーカー」は以下のようになります。
- 甲状腺がん:CEA
- 非小細胞肺がん:CYFRA21-1、CEA、SLX、CA125、SCC
- 小細胞肺がん:NSE、ProGRP
- 食道がん:SCC、CEA
- 胃がん:CEA、CA19-9
- 大腸がん:CEA、CA19-9、p53抗体
- 肝細胞がん:AFP、PIVKA-Ⅱ、AFP-L3
- 胆道がん:CA19-9、CEA
- 膵臓がん:CA19-9、Span-1、DUPAN-2、CEA、CA50
- 膀胱がん:NMP22、BTA
- 前立腺がん:PSA
- 乳がん:CEA、CA15-3
- 子宮頸がん:SCC、CA125、CEA
- 卵巣がん:CA125
「あまり病院で詳しく検査なんてしている時間がない!」という方には
普段の健康診断にオプションで付けることで採血時に同時に測定できるので簡便です。
ただし、上述したように確定診断には使えない(陽性的中度といいます)ため毎年の健診にオプションで付けて経時的な変化を見ていくのは有用かもしれません。
当院はその他様々な健診オプションを用意しております。
事前に相談の上 追加ください。
<健診オプション>
・血管年齢検査 2000円
・骨密度検査 2000円
・甲状腺機能検査 5000円
TSH T3 T4
・更年期障害検査 5000円
E2 FSH
男女共通 腫瘍マーカー
・消化器系3項目セット 5000円
CEA /AFP /CA19-9
・呼吸器系2項目セット 5000円
pro-GRP /CYFRA
・肝臓・胆嚢系3項目セット 5000円
AFP / PIVKA-Ⅱ /p53抗体
男性
・前立腺腫瘍マーカー 3000円
PSA
・腫瘍マーカー 5項目 8000円
CEA /AFP /PIVKA-Ⅱ /CA19-9 /PSA
・腫瘍マーカー フルセット 16000円
PSA /p-53抗体 /SCC /CYFRA /CEA /CA19-9 /pro-GTP /AFP /PIVKA-Ⅱ/エラスターゼ1
女性
・卵巣腫瘍マーカー CA125 2000円
・乳腺腫瘍マーカー CA15-3 2000円
・女性腫瘍マーカー3項目セット5000円
CA19-9 /CA125 /CA15-3
・腫瘍マーカー フルセット 16000円
CA125 /p-53抗体 /SCC /CYFRA /CEA /CA19-9 /pro-GTP /AFP /PIVKA-Ⅱ/エラスターゼ1
本町ファミリークリニック 院長
河合 茂明