【医師解説】健康診断の「定期健診AとB」どっちを選ぶ?おすすめオプションと会社の指定用紙で二度手間を防ぐ方法

【医師解説】健康診断の「定期健診AとB」どっちを選ぶ?おすすめオプションと会社の指定用紙で二度手間を防ぐ方法

「会社の健康診断、AコースとBコースのどっちを予約すればいいの?」
「オプション検査って色々あるけれど、本当につけたほうがいいの?それとも無駄遣い?」
「転職先や会社から健診用紙を渡されたけれど、どの項目を受ければいいのか分からない…」

オフィス街・本町駅徒歩2分にある当院でも、春や秋の定期健診シーズン、転職・就職の時期になると、このようなご相談を非常に多くいただきます。

結論から申し上げますと、「定期健診AとBの決定的な違いは、採血(血液検査)と心電図があるかどうか」です。
そして、オプション検査は「全部盛り」にする必要は一切なく、採血のついでにワンコイン〜千円台で受けられる『費用対効果が抜群に高い項目』に絞るのが最も賢い選び方です。

さらに本記事では、クリニックの現場で本当によくある「会社指定の用紙を後から持ってきて、尿酸や血液型が抜けていて再検査になってしまった!」という痛恨のトラブルを防ぐための超重要ルールも詳しく解説します。

【30秒でわかる】健康診断A・Bの選び方と失敗しないポイント

  • AとBの最大の違い: 採血(血液検査9項目)と心電図があるのが「B(8,800円)」、ないのが「A(5,500円)」です。
  • 年齢の基準: 労働安全衛生法により、35歳および40歳以上は「B」が法律上の義務です。20代〜34歳は「A」で可能な場合もありますが、会社の規定確認が最優先です。
  • オプションの賢い選び方: 高額なセットよりも、採血のついでにできる「HbA1c(+550円)」「ピロリ菌抗体(+1,650円)」「便潜血検査(+1,100円 / 大阪市民は300円)」が高コスパでおすすめです。
  • 【最重要】会社指定用紙の落とし穴: 会社によって「尿酸(痛風)」や「血液型(外傷リスク対策)」が必須の場合があります。二度手間を防ぐため、受診前にアプリ(melmo)で用紙の画像を送付していただくのが確実です。

◆ 本記事の目次

  • 【一覧表】定期健診Aと定期健診Bの決定的な違いは「採血」と「心電図」
  • 【超重要】「会社指定の用紙」で後悔しないための3大チェックポイント
  • 当日忘れるのが不安なら!アプリ「melmo」で事前に用紙データを送る裏ワザ
  • オプション検査ってつけたほうがいいの?医師が教える「高コスパ厳選項目」
  • 大阪市に住民票があるなら「特定健診(無料)」と「市のがん検診」を併用すべし
  • 本町ファミリークリニックの健康診断が忙しいビジネスパーソンに選ばれる理由
  • まとめ|自分の年齢・会社の規定に合った健診とスマートなオプション選びを

【一覧表】定期健診Aと定期健診Bの決定的な違いは「採血」と「心電図」

健康診断のA・Bコースやオプションについて相談するビジネスパーソンと親身に説明する内科医師、デスク上のレッサーパンダ
▲ 健康診断のAコース・Bコースの選択やオプション項目の追加は、受診前にお気軽にご相談いただけます

クリニックや病院の健康診断でよく目にする「定期健診A」と「定期健診B」。
この2つの最大の違いは、「採血(血液検査)」と「心電図」が含まれているかどうかです。

▼ 定期健診Aと定期健診Bの検査項目比較

検査項目 定期健診A
(簡易健診)
定期健診B
(法定フル健診)
問診・医師の診察
身体測定(身長・体重・BMI・腹囲)
血圧測定
尿検査(尿糖・蛋白)
視力検査・聴力検査(オージオ)
胸部レントゲン検査(X線)
心電図検査 なし ○(標準実施)
採血(血液検査9項目)
赤血球・血色素・GOT・GPT・γ-GTP・中性脂肪・HDL・LDL・血糖
なし ○(9項目実施)
当院の料金(税込) 5,500円 8,800円

※いずれのコースも健康診断書の発行費用を含んでいます。

労働安全衛生法上のルール(35歳・40歳以上は「B」が必須)

法律(労働安全衛生法第44条)により、企業が従業員に実施する定期健康診断では、「35歳」および「40歳以上」の方は採血および心電図を省略することができません
したがって、35歳・40歳以上の方は原則として「定期健診B」を受ける必要があります。

20代〜34歳(および36〜39歳)の方については、医師の判断や会社の規定によって採血・心電図を省略した「定期健診A」でも良いとされる場合があります。ただし、会社側が「全年齢で採血ありの健診を必須」と定めているケースも多いため、自己判断でAを選ばず、事前に会社の担当部署に確認することが大切です。

【超重要】「会社指定の用紙」で後悔しないための3大チェックポイント

クリニックの健診現場で、医師や受付スタッフが最も胸を痛めるのが「健診が終わった後、会社から『項目が足りないから再検査してきて』と突き返されてしまった」という患者さんのケースです。
特に注意すべき代表的なパターンを3つご紹介します。

! 現場で実際によくある「受診ミス」の3大事例

事例1:「尿酸(UA)」が抜けていて再検査に!

定期健診Bの標準的な採血9項目(貧血・肝機能3種・脂質3種・血糖)には、実は「尿酸値(痛風の指標)」が含まれていません。しかし、男性が多い職場や独自規定を持つ企業では「尿酸値の提出」を必須としていることがよくあります。事前に申し出がないと採血項目に入らないため、後から判明するともう一度採血のために来院していただくことになってしまいます。

事例2:仕事柄、外傷リスクがあって「血液型」が必須だった!

建設業、運輸・ドライバー、製造業、警備業、医療・介護職など、業務中にケガや外傷を負うリスクがある職種や、就職時の雇入時健診では、「血液型(ABO・Rh式)」の記載が必須条件になっている場合があります。通常の健康診断セットには血液型検査は含まれていないため、オプション追加(+880円)が必要です。

事例3:会社独自の「専用診断書用紙」を後から持ってきた!

「会社指定の複写用紙や専用フォーマットがあったのに、当日は手ぶらで受診してしまった」というパターンです。当院標準の診断書から会社指定用紙へ転記・再発行することは可能ですが、作成に数日のお時間をいただいたり、別途再発行手数料が発生してしまう場合があります。

◆ 会社から用紙や案内を渡されている場合は、必ず当日にご持参ください!

当日忘れるのが不安なら!アプリ「melmo」で事前に用紙データを送る裏ワザ

「当日、会社指定の用紙を持っていくのを絶対に忘れそう…」
「会社からPDFやスマホ画面で受診項目リストが送られてきたけれど、印刷するのが面倒」

そんな方に強くおすすめしたいのが、当院が導入している公式予約・問診アプリ「melmo(メルモ)」を活用した事前データ送信です。

アプリ「melmo」を使って事前送信する3つのメリット

  1. スマホで用紙を撮影して送るだけ: 会社の指定用紙や検査項目一覧をスマホのカメラで撮り、アプリから事前にクリニックへ送信できます。
  2. 医師・スタッフが事前チェック: 「この会社は尿酸と血液型が必要だな」と事前に把握できるため、当日受付で過不足なく最適な検査項目をご案内できます。
  3. 当日の受診時間が大幅に短縮: 事前問診や項目確認が済んでいるため、当日は待ち時間を最小限に抑えてスムーズに検査へ進めます。

▼ アプリのダウンロード方法や詳しい使い方はこちら

【スマホ完結】予約・書類送信もできる「melmo」完全ガイドを読む

オプション検査ってつけたほうがいいの?医師が教える「高コスパ厳選項目」

健康診断の予約時によく悩まれるのが「オプション検査をどうするか」です。
医師としての本音をお伝えすると、数万円もする高額な腫瘍マーカーセットなどを全員が無差別に受ける必要はありません

賢い選び方の鉄則は、「基本の採血のついでに、1本の針からワンコイン〜千円台で追加できる『費用対効果が非常に高い項目』」をピンポイントで選ぶことです。当院で特におすすめの項目をご紹介します。

① HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)

+550円(税込)

【おすすめ理由】直近1〜2ヶ月の「隠れ糖尿病」を暴くワンコイン検査!
定期健診Bに含まれる「血糖値」は、健診当日の朝の絶食状態での数値にすぎません。前日に食事を控えると正常値に出てしまうことがあります。一方、HbA1cは過去1〜2ヶ月間の血糖の平均値を反映するため、「甘いものが好き」「食後に強い眠気がある」「血縁に糖尿病の人がいる」という方の早期発見に絶大な効果を発揮します。

② ピロリ菌抗体検査

+1,650円(税込)

【おすすめ理由】胃カメラなし!採血ついでに一生に一度は調べるべき胃がん予防
日本人の胃がんの98%以上は、胃の中に棲みつく「ピロリ菌」による慢性胃炎が原因です。一度感染すると自然にいなくなることはありませんが、採血で感染の有無を調べ、陽性なら除菌薬を1週間飲むだけで将来の胃がんリスクを激減させることができます。まだ一度も調べたことがない方は、ぜひ受けていただきたい検査です。

③ 便潜血検査(大腸がん検診・2日法)

+1,100円(※大阪市がん検診なら300円)

【おすすめ理由】日本人女性の部位別がん死亡数1位!自宅でできる痛みのない検査
大腸がんは自覚症状が出にくく、便潜血検査で目に見えない微量の出血を捉えることが早期発見の鍵となります。自宅で2日分の便を専用容器で採取して持参いただくだけなので、身体への負担や痛みは一切ありません。40歳以上の方には特におすすめです。

④ その他の気になる症状・会社指定に応じたオプション

  • BNP(心不全マーカー / +1,650円): 「階段で息切れがする」「最近足のむくみが気になる」「心電図で引っかかったことがある」という方向けの心臓の負担チェック。
  • 尿酸測定(UA / +550円): お酒をよく飲む方、健康診断で尿酸値の提出を会社から求められている方向け。
  • 血液型検査(ABO・Rh / +880円): 自分の血液型を正確に把握していない方、転職先で提出が必要な方向け。

大阪市に住民票があるなら「特定健診(無料)」と「市のがん検診」を併用すべし

当院は「大阪市保健事業(各種検診)実施機関」です。
大阪市に住民票があり、各区の保健福祉センターから交付された「受診券」をお持ちの国民健康保険加入者(40歳〜74歳)の方は、特定健診を「無料」で受けていただくことができます。

さらに、大阪市のがん検診事業を利用すれば、以下のように極めて低価格で追加検査を併用可能です。

  • 大阪市 大腸がん検診: 負担金 300円(40歳以上、年度中1回)
  • 大阪市 前立腺がん検診: 負担金 1,000円(50・55・60・65・70歳の男性、特定健診の採血と一緒にPSA測定可能)
  • 大阪市 肝炎ウイルス検査: 対象者 無料(B型・C型肝炎ウイルス)

※会社勤めで社会保険に加入している方は勤務先での健診が優先されるなど一部条件がございます。受診資格がご不明な場合は、受診券をお手元にお気軽にお問い合わせください。

本町ファミリークリニックの健康診断が忙しいビジネスパーソンに選ばれる理由

① 本町駅23番出口から徒歩2分

四ツ橋線・中央線・御堂筋線からアクセス抜群。お仕事の合間や昼休み、退勤前後に時間を無駄にせず受診できます。

② Web&アプリで24時間予約可能

お電話の手間なくスマホから簡単に空き枠を確認・予約可能。問診も事前入力でき、院内待ち時間を短縮します。

③ スピーディーな診断書発行

提出期日が迫っている就職時健診や企業健診も迅速に対応。ご希望に応じてレターパックプラスでの郵送対応も可能です。

④ 異常があった際もそのまま継続治療

血圧・脂質・血糖・肝機能などで再検査・要治療となった場合も、当院の内科・生活習慣病外来でスムーズにフォローします。

まとめ|自分の年齢・会社の規定に合った健診とスマートなオプション選びを

健康診断は、ご自身の健康状態を正しく把握し、将来の大きな病気を未然に防ぐための大切な機会です。

「定期健診AかBか」で迷ったら、まずはご自身の年齢(35歳・40歳以上はB必須)と、提出先の会社の指定用紙・規定を必ずご確認ください。
そしてオプションは、無理に高いものを付けず、採血ついでにできるHbA1cやピロリ菌抗体などの高コスパ項目を賢く活用することをおすすめします。

「会社の用紙の項目がよく分からない」「どのオプションを選ぶべきか相談したい」という方は、ご予約の際にアプリ「melmo」から用紙データを送っていただくか、受診当日にお気軽に医師・スタッフまでご相談ください。

本町ファミリークリニックの健康診断・受診予約

定期健診A・B、雇入時健診断、特定健診まで幅広く対応しております。
Web予約またはお電話にて、お気軽にお申し込みください。

※健康診断は事前予約制となっております。必ず事前にご予約をお取りの上ご来院ください。